2022年9月20日
喉が痛くなり咳が出て熱が出た。
まずいと思い、ネットで見つけた病院の発熱外来に予約を入れてPCR検査を受けたら陽性だった。不運の中にかすかな幸運があったとしたら、その病院の住所は我が家と番地だけが違う「ご近所」で、そうなるとわざわざ遠く離れたホテルで隔離するもの違和感があったのか、主治医も保健所も自宅療養以外の選択肢を与えることはしなかった。
しかしその翌日、熱は39度を突破。「これは緊急通報案件かな?」と思いつつも、これまたどこに運ばれていくのかわからないので、腹をくくって解熱剤でしのぐことにした。褒められた選択ではなかったかもしれないが、妻と「自宅内別居」をしながら静養し、陽性判明から4日目に平熱に戻り、三途の川を渡らずにすんだ。肺に基礎疾患があるのでリスクが高かったのだが、なんとか処方された薬だけで乗り切った。
しかし平熱になって仕事に戻って10日目。また咳が止まらなくなった。今度は持病の咳喘息。1週間、なんとか薬なしで頑張ってみたが、咳込んで夜も眠れない。やむなくまたしても病院に足を運び、ステロイドとアドレナリンβ刺激薬の配合剤(ブデホル)を処方してもらい、3日間で抑え込んだ。
新型コロナのワクチン接種では1回目を受けた12時間後に50年ぶりにヘルペス(帯状疱疹)を発症。厚生労働省は頑としてそれをワクチン接種の副作用として認めていないが、肋骨と背中に激痛を伴うこの病気の治療に3週間かかってしまった(コロナなら4日だというのに)。皮膚科の主治医に聞いたら、私のようなケースが多いのだと言うし、現に中学の同級生は2回目接種のあとにヘルペスを発症している。納得がいかなかったのは言うまでもない。
推測だが、コロナウイルスというのはそれ自体の症状をもたらすだけでなく、その人の弱点に次々にスイッチを入れていくのではないかと思う。だから後遺症に苦しむ人も多いと考えているのだが、この疑問にはおそらく「答え」はないのだろう。
ちなみに陽性反応後、私の右手人差し指と親指にはかすかにしびれが出て、それは今も残っている。ピークアウトしても油断は大敵。コロナのワクチンは打てないが、インフルエンザのワクチンは接種しようと思う。それが私にとってはせめてもの「冬の対策」になるような気がしている。
2022年8月4日
奥多摩の御岳山(みたけさん)に登り、かつて宿坊だった民宿風の旅館に1泊した。
標高900メートル。平地より気温は3度から4度ほど低いので、猛暑の中でもしのぎやすかった。この山の「映えスポット」となる岩石園(ロックガーデン)も2時間半ほどかけて一周。「東京の奥入瀬」と看板に書かれていたが、確かにせせらぎの中を歩くのは気持ちがよかった。2つの滝があって巨岩と巨木に囲まれているトレッキングコース。しかし旅館のスタッフに尋ねると、観光で訪れる人はまだ最盛期にはほど遠いのだという。 これも新型コロナの影響だろう。
東京都民の私にとって、もし他県で症状が出たらその自治体に迷惑をかけることになるので、東京都内で旅を完結させることはとても大切。なので、あとしばらくは奥多摩は自分にとっての「奥座敷」のような感覚であり続けるかもしれない。
旅館のすぐ前からは下界の夜景が見えた。標高900メートルの東京都から見る平地の東京都。北アルプスを登山の「主戦場」にしていた私はこれまで標高が低いゆえにここを敬遠していたが、いざ足を運んでみると高さでは表現できない満足感を味わえた。 目の前の巨木にはムササビの巣箱。旅館のご主人に「夜10時くらいに山の上から戻ってくるかもしれません」と言われしばらく待った。そして現れた。ムササビではなくタヌキが…。
これもまた旅の面白さ。近場も決して悪くないなあと思いながら、翌日、日の出山というもう1つの900メートル級を制覇して「都内の旅」を終えた。
2022年5月30日
子供ころ好きだった某メーカーの有名なスティック状のスナック菓子を数十年ぶりに買った。開封して驚く。昔と比べて長さが3分の2,太さは4分の1…くらいになっていた。値段そのままに量を減らすやり方はすでにヨーグルトや納豆、ポテトチップで慣れてはいたものの、長さと太さに関連する「減量方式」は初体験。やはり何かがおかしい。そう思わざるを得なかった。
近場のスーパーのレタスの特売日。1玉98円のレタスを妙齢の女性が品定めしていた。そして1つをチョイス。そこまではありふれた光景だった。しかし周囲に散らばっていた他のレタスからちぎれたと見られる葉っぱをかき集めだす。98円以上の価値をそこに求めたのか?次に買い物の順番が回ってきた私はマネできなかった。
有名メーカーながらセール品の牛乳を買った。手頃な価格。しかしまたワナ?が待ち受けていた。牛乳の大きなパックは1リットルだと信じていた私が愚かだった。よく見ると「900ml」と書いてある。激安スーパーで販売されている納豆1パックは39円で価格は安いのだが、納豆そのものの味がまずすぎて食せない。激安&大容量のキムチの食品成分をよくみると増粘多糖剤、人工甘味料、そしてまさかの着色料…。「安いものには訳がある」。そんなセオリーをあらためてかみしめる買い物となった。
賃金が増えないと購買意欲が減少。そこをカバーするためにメーカーは値段を据え置こうとする。すでにその我慢の限界を超えた?小麦粉や乳製品は値上げに転じているが、次第に「本物の味」と「本来の量」が消えていっているような気がする。買い物をする際にはよく商品を吟味すること。最近、そう覚悟して店の中に入る機会が増えたと感じているのは私だけだろうか…。